宮田重雄

竹頭帖「八月十五日」

「八月十五日」 八月十五日の敗戦記念日が来る。もう十三年も歳月が過ぎたかと、いまさらながら烏兎匆匆の感が深い。 私は當時、中島飛行機付属病院の院長として、田無の工場付属の病院を建設中であった。ほとんど出来上がって、手術室にガラス戸を入れるば…

竹頭帖「原爆記念日に」(昭和三十三年)

原爆の十三回忌がやって来た。戦災の傷痕も殆どなくなったが、原爆だけは違う。今年になって、原爆で六十五人もの人が死んだそうだ.その他に、廣島や長崎にいただけで、常に死の恐怖におびえて生活している人が、どれ程いるか分からない。こんな悲惨な運命…

宮田重雄さしゑ展

原田治さん主催のパレットクラブにて祖父の挿絵展を開催してくださることになりました。 昭和29年4月から読売新聞連載の獅子文六の小説「青春怪談」の挿絵原画展です。私は中高生の頃Osamu Goodsの大ファンで、ノートや文具、お弁当箱など愛用していまし…