冬至とクリスマス

昨日21日は冬至、1年で一番昼が短い日。冬至を祝うのは人類の最古の祭りの一つだそうだ。夏至で太陽が最も長くなり、その後は冬至に向かってどんどん短くなっていく。そして冬至の後はまた少しずつ太陽が長く居るようになる。
古代ローマ人は12月17日から7日間、男は女装、女は男装、主人は従僕の格好、従僕は主人の格好と、普段のルールをひっくり返して新しい年を迎えるお祝いをしたのだという。陰陽逆転、ポジとネガが逆転させカオスから再生させるための強烈なエネルギー、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。(日本の会社の忘年会で社長が「今日は無礼講で行こう!」というのも同じか?!)またローマ人も家に緑の木々を飾り、明かりを灯し、プレゼントを交換して祝ったという。
ビッシュ・ド・ノエルという丸太型のケーキがあるけれど、あの丸太 (yule log)は古代ケルト人がこの時期12日間闇を明るくし、悪魔を払い、新年に幸運を呼び込むためにオークの丸太を燃やしたことに由来する。
異教徒の太陽神の再生としての冬至の祝いがクリスマスに繋がり、丸太ケーキやミッスルトウやリースやツリーやキャンドルやetc…今や宗教に関係なく(ほぼ)世界中で祝われる、(いささか商業主義的な)クリスマスのお飾りや食べ物がローマンやドゥルイドの異教の神々と結びついていると思うと少しはロマンティックかもしれん。
今だにグラストンベリーなど英国のストーンヘンジでドゥルイド教徒達が冬至のセレモニーをしている。なんとなくニューエイジ・コスプレの感も無くはないが。

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今年のクリスマスツリーは赤と金で素朴な感じにしてみました。