Ian BrownのフットボールチームとHappy Mondaysの幽霊探検

毎週シュルーズベリー・クロニクルという地元紙がポストに届く。治安が良く、犯罪も少ないのんびりした田園地帯であるから、地域のゴミ問題だとか、いい行いをした子供の話しとか、地元チャリティーにこれだけお金が集まったとか、広告もトラクターやガーデニング関係、“馬売ります”等カントリー度満点である。そんな超ローカル紙にIan Brownと名入りのユニフォームを着込んだフットボーラーに囲まれた本人の写真が出ていたので、ファンが自主的にそんなユニフォームを作ってライブに行ったときの模様か何かかと思ったが、記事を読んでみると、Hanwood Unitedというこれまた超ローカルな、Shrewsbury近郊の小さな町(村?)Hanwoodの、チームのボスがイアン・ブラウンの従兄弟で、彼がキットスポンサーになっているのだそうだ。で、写真は当のチームの選手の面々が先頃Wolverhamptonでのイアン・ブラウンのライブに皆で行った時にご本人を囲んでの記念撮影。その後すぐ当チームはWolverhampton Unitedを3−0で下して「大成功の2つの遠征」という記事だった。イアンブラウンのギグと本人の応援でさぞ士気高揚したのであろう!いつもは見ないスポーツ欄だが、クロニクルのフットボール欄を見るとあの町、この村とシュロップシャーにも色々チームがあり、West Midlandリーグのファーストディヴィション目指して頑張っているのだった。それにしてもすごいよなあ、普通は大企業の名入りのところをIan Brownユニフォームで試合をしているこのチーム見てみたい。実際プルミエリーグは外人選手ばかりな今日この頃で、オーナーも監督も外国人が多く、チケットは高いし、地元感覚も薄れて来てつまらん、という英人の声も聞く。FBは興味ないが、Shrewsbury TownとHanwood Unitedの試合なら自分でも楽しめるかも知らん。
テレビを見ていたら、ITV2でGhost Hunting with Happy Mondays(再放送)というのをやっていた。バンドの面々が幽霊が出るという古いマナーハウスやお城を探検するというもの。Most Hauntedというシリーズ番組の2時間特別番組。Most HauntedはD級セレブリティーが霊能者と一緒に呪いの館を探索し霊現象を体験しようというもの。曰く付きの古城などで、暗い中を声を潜めながら歩き回っているうちに、誰かが「ヤダ!今なんか聞こえた!」とか騒ぎ出し、霊能者がまじめ腐って「静かに!冷(霊)気を感じる、、、ここだ、、、誰か居ますか、答えてください」とか霊に話しかけると、ラッブ音がしたりして(スタッフの物音かも)、霊能者と霊の会話(って霊能者が勝手に言ってるだけなのだが)が始まる、、を繰り返している全く退屈な番組。よく日本にもありますね。でもまだ画面の隅にGセレブリティーの「スタジオでの反応」顔やワーとかキャーとかウッソーとかバカな声がイチイチ出てこないだけマシで、日本の其れと比べれば画面や進行や出演者はかなり落ち着いているだけいいけれど、普段は見ない退屈な番組だ。いつもはゲストもソープの出演者や昼間のワイドショープレゼンターとか主婦&ご老人向けメンバーだ。が、Shaun RyderやBezらが同じことをやるとなったらかなりなコメディー番組である。時々ポケットからブランデーのボトルを取り出して飲んだり、一服したりしつつ真っ暗な中、各自赤外線ビデオ片手に昔受刑者が閉じ込められた地下牢とか、貴婦人の霊の出ると言う広間とかを探検したり、ウィジャー板で霊と交信を試みたりする。女のすすり泣きのような音がして、皆かなりビビるのだが、実は梟だったり、時々ラップ音(?)がしたり、地下牢にこもった後マジヤバいと戻って来たShaunの首に引っ掻き傷がついていたり(自分で掻いたんだろ、と相手にされない)色々起こるのであるが、とにかくFワード連発でマンチェスター訛でやるもんだから怖がってんだかマジなのかふざけてるんだか何をやってもヘラヘラとトボケていて可笑しいのなんの。番組最後のインタビューでは「夜中にメイトと騒げてエキサイティングでスゲー楽しかった、ゴーストハンティングいいぜ!」とのこと。それにしても番組プロデューサーもHappy Mondaysでゴーストハンティングとはどういう発想か知らんが気が利いてるな。Ian Brownが超マイナー親戚チームのスポンサーだったり、オンナコドモ番組になぜかHappy Mondays登場とか、こういうとこがイングランドのいいとこなんだよな〜。
http://www.happymondaysonline.com/index.asp