Hamburg Now and Then 2

<写真>聖ゲオルグ教会と以前のフラット
以前のフラットは中央駅から徒歩5分とかからない、Lange Reihe(ランゲライエ)という通りの角の広場、St. Georg(ザンクト・ゲオルグ)教会の並びにあった。今回も同じエリア、ランゲ・ライエの反対側のはじっこに新しく出来たThe Georgeというホテルに滞在した。
近年ドイツもコンテンポラリー・デザイン・ホテルが色々できており、ここもその一つで、名前もThe Georgeと英語でもあるように(ドイツ語だと、ダス・ゲオルグだろうか?)、ホテルのデザインの特徴としてモダン・ブリティッシュを強調していた。重厚なマホガニー、オークやレザーの伝統的デザインの家具、色合いは焦げ茶、黒、金、そこにモダンな小物や照明器具、大胆な模様やヴィヴィッドな色の壁紙にモノクロの写真などでアクセントをつける、といったところ。確かにロンドンはじめイングランドのレストラン、バー、ホテルにこの感じは多い。居心地のいいホテルで、レストラン(イタリアン)も美味しかった。
ランゲ・ライエはインド、アラブ、ポルトガル、イタリア料理屋が並び(特にインドとアラブのノリ強し)、そこにヴェジタリアンやオーガニック食品店、パン屋、ハーブ屋、ブティックなどが混然としながらも、いい感じを出している。ハンブルグに居た時は、大体この通りで日常の買い物は済まし、外食するときもこの辺であった。今回は数年ぶりに懐かしく歩いた。昔のままの店もあり、新しく変わってしまったところもあり、The George Hotelはじめ、全体に小綺麗でクールになった印象はあるが、北ドイツ的でありながらもbohoで異国情緒もあり、なかなかいい雰囲気のところだ。
建物全体に、皮の鞄や小物、木彫、木の家具、版画など、それぞれの作家の小さな工房兼店が集まって工芸アートセンターになっているところがあり、その中の自然食カフェKoppelが落ち着けて良い。手軽に珈琲や美味しいドイツパンが食べられるパン屋カフェもいくつかあり、どれもヘルシーで良い。私はフランス系のパンより、がっつりして且ついかにも体に良さそうなドイツパンが好きだ。
レストランはCox’s, Turnhalleが良いと思う。Cox’sはフレンチ系にローカルや時季のディッシュなどもあり、美味しかった記憶。シャウシュピールハウスの俳優や演出家なども良く行く店。Turnhalleの建物は以前はジムナスティックか何かだったのだろう天井が高く広々としており、昼間は気軽に珈琲とケーキなど食べられ、夜はカクテルやワインも充実で料理も美味しかった。ちょっと塩からくドイツ風だったが。先に書いたThe Georgeのイタリアンも美味しい。
ハンブルグに行かれることがあったら、是非シティーセンターのみでなく、Lange Reiheに行ってみてください。
目的のOasisギグ。今回も会場はSportshalle。2000年にも同じところでギグに行っているので2度目。前回より観客数も何倍も多く、ドイツにおいても”Don’t Look Back in Anger”は全員が大合唱で同行の英人も驚いていたほどの人気。ここでまたギグの内容まで書き始めるとキリがなく、興味の無い人は全くつまらない話題に一人で勝手に盛り上がる可能性があるので控えよう。一つ今回気がついたのだが、会場でビール売りと共に、赤と白のギンガムチェックの張った大きなバスケットに入れたプレッツェル売りが何人もねり歩いていたのが、何やらロックコンサートとは異質な民芸的和やかさをかもし出していた。やはりドイツではビールにプレッツェルにソーセージだ。
ハンブルグの飲み物にアルスターヴァッサーというのがある。ビール半分、ソーダ半分の爽やかな味で、アルコールに弱い私は好きだ。アルスター湖の周りを散策し、湖畔のバーで一休み、また美しい風景や周りの美しい家々をながめながらプラプラ歩いて、まだ明るい夏の夕方に湖の見えるレストランで魚料理というのんびりした一日も素敵です。ただ、今回はそれどころではない寒さのの故、湖畔散歩は出来なかったのである。また夏に訪れよう。
年明けからOasisに始まり、今後も日本とUKもあり楽しみな1年